【本】看る力 アガワ流介護入門/阿川佐和子 大塚宣夫

  • 2018.10.16 Tuesday
  • 06:57

「看る力 アガワ流介護入門/阿川佐和子 大塚宣夫」は、大塚宣夫さんという老人向けの病院などを経営している人との対談集。対談はお互いを褒め合うなれあいになりがちだが−これもそういう面がなくはないが−、いろんなところで付箋が立って参考になった。
その付箋箇所をちょっと抜粋する。

◆『年を取られた方がよく、「お酒も大して飲まなくなったし、外食もしなくなったし、観劇とか旅行にも行かなくなったから、金のかかることは大してないよ」と言われますね。でも、老後に体が動かなくなったときこそ、お金がかかるんだってことを自覚しておいたほうがいい。』

◆『問題は、七十五歳からですよ。七十五歳を過ぎたら、じっとしているだけで筋肉は細り、関節は固くなり、バランスを取る能力もガタッと落ちていく。

自分の体に「疲れてるか?」「体調はどうだ?」と聞いてごらんなさい。「疲れている、体調もイマイチだ。ちょっと休ませてくれ」と言う。そこで「そうか」と体の声を聞いて一日休ませてやるとしましょう。二日目に「もう回復したかな」と体に聞くと、「まだ疲れが残っている。もう少し休ませて欲しい」というので従ったとする。ところが三日目になるともう体力が落ちていて、動く気力もなくなってるんですよ。

若い頃は体を休ませ、体調を良く保つことで気力充実といった感じでしたが、七十五歳を過ぎたら、体のいうこと聞いて楽させたらもう終わり。体が何と言おうと、気力に体力を引っ張らせることこそが大切ですよ。予定があるならとにかく出かけましょう。そうすれば、まだ体のほうはついてきますから。』

◆『認知症が始まったからといって、急激に身の回りのことを周囲が手助けしすぎると、さらに症状は進む。一人でまがりなににもできるうちは、そのほうがお互いにいい。

 お風呂に毎日入らなくたって、ご飯も一日三食食べなくたって、部屋が汚くたって、夜寝なくて朝起きれなくたっていいんです。そんなの、生きることにおいてなんの障害にもならない』

◆『認知症の方は結局、自分の頭の中に残っている記憶と照合しながら、いま起きてることに対して最適の行動をとろうとしていますから、本人としては、自分で考えたうえでの行動や言葉なんです。だから、いちいち家族や子どもから叱責される理由がわからない』

◆『遠藤周作さんから生前、こんな話を聞きました。入院しているダンナさんがだんだんと弱ってきて記憶が曖昧になって、最後まで覚えている言葉は、奥さんかお嬢さんの名前。ところが、反対に奥さんが弱って記憶が薄らいでいった場合、最初に忘れるのが、亭主の名前。』

◆『車を運転しながらラジオを聴いていたら、「老人には三種類ある」って話をしていたんですね。1つめは、「振り返ってみると、俺の人生ろくなことはなかった。あれもダメだった、これもできなかった」と後悔して後悔して、自分を責め立てて不機嫌っていう人。次は「俺がこんな人生だったのはあいつのせいだ、こいつのせいだ」と、他人に対する恨みつらみで不機嫌な人。最後は、「今からだってこんなに楽しみがある」と、過去のことはさておき今後を考えて不機嫌じゃない人』

 

「盤上の向日葵/柚月 裕子」が面白い。

  • 2018.10.06 Saturday
  • 08:26

最近読んだ本

・盤上の向日葵/柚月 裕子           ★★★★☆
・たゆたえども沈まず/原田マハ         ★★★★☆
・三谷幸喜のありふれた生活(おいしい時間)   ★★★★☆
・看る力/阿川 佐和子             ★★★★☆
・坂の途中の家/角田 光代           ★★★★
・私はあなたの記憶のなかに/角田 光代     ★★★★
・立川志らくまくらコレクション:生きている談志 ★★★★
・マスカレードイブ/東野圭吾          ★★★★
・かるい生活/群 ようこ            ★★★★

 

図書館の予約の順番が重なって、ここ2週間ほどは8冊を借りていた。多い時は一日200頁くらいのペースで読んでいてタイヘンだったけど、どの本も面白くて、嬉しい悲鳴というところ。

 

イチオシは「盤上の向日葵/柚月裕子」。「週刊文春ミステリーベスト10 2017 2位」「このミス2017 9位」「本屋大賞2018年 2位」。「本屋大賞2018年 2位」というのが惜しいですね。
将棋をテーマにしたミステリで、柚月裕子は本を書くにあたって小学生と指してみたら負けたというくらいの実力で、それでよくまぁこんな本が書けるものだと感心する。読み終えて、高い山を麓から見上げて、圧倒されて少し呆然とする感じに似ている。なんと大きなフィクションの山だったのだろうと思う。柚月裕子は「砂の器」を意識して書いたそうだ。「孤狼の血」もそうだけど胡散臭いアウトローを描くのがべらほうにうまい。

 

「たゆたえども沈まず/原田マハ」も面白い。原田マハらしい美術の話で、対象はゴッホ。ゴッホを直接描くとすでに伝記で有名なので視点を変え、彼を支援した弟テオ、テオと親交のあった日本人画商、林忠正、その助手、加納重吉を主人公という構成にしたのがうまいところ。遠近法を文学にも取り入れたというところ。ゴッホのみならず当時の浮世絵人気のフランスの絵画界の様子が活写されていて面白い。
『フィンセントはまるで自画像を描くかのように、糸杉をみつめ、糸杉にみつめられた。絵筆はツバメになって盛んにカンヴァスの上を飛び交った。』

 

「三谷幸喜のありふれた生活(おいしい時間)」は前作14巻が2016/9/20発行で、今回の15巻は2018/7/20と一年空いた。もう出さないのかと心配していたのでまた読めて嬉しい。彼の作品はWOWOWで放送されるので全部見ている。その舞台裏の一年を確認しながら読んでいく。それ以外のものでも面白い。例えばバラエティの出演者を取り上げても鋭い。

 

『今、出川哲朗さんが面白い。彼の凄いところは、例えば、出川さんが役者として、ドラマや映画に出ているところを想像してみると分かる。まったくイメージが湧かない。たとえ武田信玄を大真面目に演じたとしても、僕らはそこに、信玄になりきれずに悪戦苦闘する「出川哲朗」を見ることしかできない。これは凄いことである。なぜなら、こんな人、他にいないから。彼はあくまでもバラエティーの国の住人なのである。そこでしか生きられない。初めて誕生した純正バラエティータレントなのかもしれない。』

 

アキラ100%について『裸だから面白いわけではない。技だってたいしたものではない。彼の魅力は、あのビジュアルにある。とてもそんなことをしそうにない実直なサラリーマン風の横顔。服さえ着ていれば、とても「裸芸人」とは思えない。そもそも彼はなぜ芸人になったのか、最初からこの芸風で行こうと思ったわけではないだろう。全裸で行こうと決意した日のこと、初めてお盆芸を人前で披露した時の緊張。だんだん彼の人生そのものが、壮大な喜劇に思えてくるのだ。』

「竜宮城と七夕さま/浅田 次郎」を読む。

  • 2018.09.05 Wednesday
  • 05:55

最近読んだ本は、

・竜宮城と七夕さま/浅田 次郎 ★★★★
・シャイロックの子供たち/池井戸潤 ★★★★
・月日の残像/山田太一 ★★★★
・古い洋画と新しい邦画と/小林 信彦 ★★★☆

 

「竜宮城と七夕さま/浅田 次郎」はエッセイで、さすが浅田次郎、硬軟交えた蘊蓄のある話が面白い。

中で、昔は虚無僧が家の前でお金をもらうまで尺八を吹いていたという話が印象的。ネットで調べると30年代初頭とあるので28年生まれのワタシにはあるかないかのほんのかすかな記憶だ。小さかったのでそれが、ゆすりたかりの類だったとは知らなかった。

もう一つ、浅田次郎さんは、朝、
『目覚めたとたんに、一日に一度だけ腹筋を活躍させて身を起こし、「よおっし!」と気合を入れて行動を開始する。いったい何が「よおっし!」なのかはわからぬのであるが、ともかく毎日がその一声で始まるのである。』のだそうだ。

浅田次郎さんはワタシより2つ年上。しかし、この本が出されたのが2年前なので、このエッセイが書かれたのはワタシと同じくらいである。なんと元気なんだろうと思う。
ワタシの寝起きはどっこいしょ、やれやれとジワジワと起き上がる。
浅田次郎方式で起き上がれば前のめりで充実した一日は約束されたようなものだ。浅田次郎さんに負けじと朝は心の中で「よおっし!」と叫んでみようと思うが、体というのか気力がついてこない。
しばらくは毎朝浅田次郎さんを思い出すことだろう。

読書生活8月

  • 2018.09.02 Sunday
  • 18:37

8月は12冊を読む。
・一汁一菜でよいという提案/土井善晴    ★★★★☆
・談志が死んだ/立川談四楼    ★★★★
・落語家魂!/柳家 権太楼    ★★★★
・九十歳。何がめでたい/佐藤 愛子    ★★★★
・福家警部補の考察/大倉 崇裕    ★★★★
・天地明察/冲方 丁    ★★★★
・十八番の噺ー落語家が愛でる噺の話/春風亭 昇太 外    ★★★★
・BOOK BAR/杏&大倉眞一郎    ★★★★
・AX/伊坂幸太郎    ★★★★
・杏のふむふむ/杏    ★★★★
・ホンのひととき/中江 有里    ★★★★
・民王/池井戸潤    ★★★
家庭料理の第一人者であった土井勝の次男として生まれフランスに行き、フランス料理を、帰国後は「味吉兆」で日本料理を修業したという洋の東西を問わない料理の達人が到達したのがみそ汁というのが面白い。参考にさせてもらってます。
落語本とエッセイはナマモノで10年たって読んでもあまり面白くないので、なるべく早く読むようにしているので数が多い。「談志が死んだ/立川談四楼」「落語家魂!柳家 権太楼」は読み応えがありました。
 

「日本読書株式会社」

  • 2018.08.22 Wednesday
  • 06:56

ふと、昔、椎名誠さんの小説で「日本読書株式会社」というのがあったのを思い出した。図書館の蔵書検索で調べると同タイトルで「本の雑誌編集部」が出しているものがあったので借りてくる。

「日本読書株式会社」というのは、「本の雑誌」の編集長だった書評家の北上次郎が若い時に夢想したアイデアだ。それを椎名誠が小説にした。

『大学を出て、みんなが働いているのに、こっちは部屋の中で本ばかり読んでいて、ちょっと後ろめたかったころに考えていた夢であった。五階建てのビルがあってね、その最上階の社長室に自分がいて、毎日そこで好きな本を読んでいるだけど、暇になると下に降りていくの。そうやって、たとえば三階のミステリー課によって、今日は何かおいしそうな新刊があるかいって聞くと、課員がたちどろこに教えてくれる。』
という会員制の読書相談会社。ミステリー課以外に児童文学課、自然科学課、時代小説課などの課があり、50人の社員がいる。

それを読んだ当時は、読書時間がなかなかとれず北上さんの気持はよく分かるなぁ自分もその会社に入りたいものだと思ってた。

8:30には席について、読みさしの本を引き出しから取り出し、栞から開くとおもむろに読んでいく。ちょっと義務的、事務的に公務員風な雰囲気で読んでいくんですね。読み終えたら、報告書にまとめる。たまにお茶はするけど、他の課員と雑談したりすることはない。5時になったら、栞を挟んで、引き出しに戻して静かに離席する。なんて会社を想像していた。

退職した今は自由に読書できるわけだから「日本読書株式会社」だってやろうと思えばやれるわけだ。あーあの時憧れていて自由時間が手に入れられてるだけで「幸せだぁ」と思う。

 

今は図書館から7冊を借りて、併読している。読書頁数=映画上映時間数としているので、映画を見る本数が増えるにつれ読書量もあがってる。読書量があがるとその分映画を見る時間が減るということでバランスがとれている。後は図書の予約の関係で増減する。

 

借りた本は借りられる期間14日で割って一日の読書量を決め、朝の時間が「日本読書株式会社」。水曜日が図書館に行く日で、火曜日に読み終える。火曜日に多い時には4冊くらい一斉に読み終えるのは気持ちいいし、水曜日に半数が入れ替わって新しいラインナップで読んでいくのも楽しい。

作家の収入

  • 2018.07.24 Tuesday
  • 04:44

今読んでいる「倒れるときは前のめり/有川 浩」の中に作家の収入についての記述があり興味深い。
『単行本一冊につき定価の10%が著者に入る印税だ。定価1600円の本なら一冊につき160円、かけることの出版部数が作家の収入になる。
初版1万部を刷ってもらえたら作家としては活動がたいへん堅実だと言える。運良く初版1万部の作家になれたとして、一冊につき160万円の稼ぎだ(重版がかかればもっと増えるが、端から重版を当てにするような楽天家は作家を目指さないほうがいい)。そして作家が年間何冊本を書けるかという話である。三冊書けたら相当速いほうだ。すると、かなり順調な作家で年間の収入は480万円ほど。ここから税金や、保険、経費を差っ引くと手取りは400万円を切る。そして作家には昇給もボーナスも福利厚生も失業保険もない。』

 

売れてる本をどうなんだろう。「火花」は240万部も売れたと話題になった。ネットで計算しているサイトがあった。『価格1000円×刷り部数240万×印税10%となり、その額なんと、2億4000万円』。今は文庫も出ていてもっと収入は増えてることだろう。
けれどそれはレアケース、『小説の新刊なんて1万部に届かない本が全体の90%とも95%とも言われている。5000部切ってる本の割合もそうとうなもの。1500円の小説を5000部刷って印税率10%もらう計算をしてみると、たった75万円である。大半の「普通」の作家は、血の滲むような苦労をして1冊の本を書き上げても100万ももらえないのである。』
芸人がブレイクすると莫大な収入を得るが、ほとんどの人は食べていけないというのと作家も同じだ。5000冊も印刷してもらえるとスゴイ作家のように思うが、75万にしかならないんですね。

【本】孤狼の血/柚月裕子 が面白い。

  • 2018.06.22 Friday
  • 19:33

役所広司、松坂桃李等で映画化されて「新たな東映やくざ映画の金字塔」と言われシリーズ化が決定しているとか。

原作は直木賞の候補になったし、「このミス」2016年3位、「本の雑誌」2015年2位と評価が高い。

《仁義なき戦い》を彷彿とさせるヤクザの対立構図や生態がリアルに描かれているし、警察の内部の様子も丁寧に描写されている。出てくる登場人物が熱い。ミステリとしての意外性もあり、読み応え十分の傑作だ。

 

役所広司が演じた大上刑事はビートたけしの《アウトレイジ》の中で言うと小日向文世が演じた片岡に近い。暴力団と癒着し、賄賂を受け取っている悪徳刑事というのはよくあるキャラだろうが熱量の点で圧倒的だ。片岡がクールな感じなのと対象的だ。

 

面白いのは著者の柚月裕子は写真(下)などではお嬢様タイプに見え(差別発言かな?)、とても暴力団小説を書きそうに見えないこと。読みながらこれを柚月裕子が書いているのかと感心ばかりしていた。極道の言葉遣いもさることながら腐乱死体のこれでもかという描写など唸ってしまう。

昨年「慈雨」は読んだけど、定年退職した刑事がお遍路参りするという人情話のような内容だった。この作品は「慈雨」の前の作品でこんな暴力団小説を真正面から書いていることに驚く。

 

先月の「ダ・ヴィンチ」にインタビューが載っていて、その冒頭が面白かったのでメモのため勝手に引用する。
『ヤクザ映画の金字塔《仁義ない戦い》を観て、”ああ、こんな熱い小説を書きたい”と。そこから構想を練っていたとき、「野性時代」で連載のお話をいただいたんです。”実は、書きたいものがあります。暴力団を題材とした話で”とお伝えしたら、当時の編集さんが”まず私のお薦めする本を読んでみましょうか”と、極道を描いた名作を送ってくださったんです。それはおそらく”難しいですよ”ということを伝えるためであったと思うんです。
”お送りした本、読みましたか?” 

”読みました。素晴らしかったです。私も書きたい”
「実は、今だから申し上げるのですが、お送りいただいた本を読んだのは連載がはじまってからなんです。当時、冒頭を読んですぐに『これはすごい!今読んだら、怯んで書けなくなる!』とわかったからです。だから、読んだふりをして、自分の”やりたい、書きたい”を通したんです」』

 

止めたくなる編集さんの気持ち分かりますね。それが「仁義なき戦い」の再来と言われるような新しい鉱脈発見になった。

柚月さんは将棋ミステリも書いてる。守備範囲の広いこと。過去の遡りつつ、これから出る本はフォローしていきたいですね。
 

 

読書の日々

  • 2018.06.16 Saturday
  • 05:09

図書館に行く。図書館には土曜日に行くと決めていて、予約本が借りられるようになってもすぐには行かない。

読書量は、見た映画の時間数=ページ数としているので、退職後、読書数も増えている。図書館の本の予約状況に左右されるが、今は6冊併読している。本を借りるとページ数を返却日までの日数で割り、返却日の前日に読み終わるペースで読んでいく。

 

返却日の来るものは前日の金曜日に読み終り、土曜日に図書館に行き、返すべき本は返し、読みたい本が書架にあれば取り出し、予約本はもらい、新しいラインナップで次の週が始まる。

 

ちなみに今日は、昨日読み終えた「働く男/星野源」を返し、「すべて真夜中の恋人たち/川上未映子」を借り、今週のラインナップはこれに「あるいて行くとぶつかるんだ/椎名 誠」、「孤狼の血/柚月裕子」、「果つる底なき/池井戸潤」、「「落語家」という生き方/広瀬 和生」、オマケで「まいにち裕三無敵ごはん/グッチ裕三」となる。

 

以前は、併読せずに一冊を集中して読んでいたが、今は複数の本の世界が進行していくのも楽しいので併読している。本は追体験。今週は毎日、暴力団対応刑事と銀行マンと旅行者と落語家と本の校正者の世界をのぞいていくことになって楽しいことです。

【本】焼き鳥の丸かじり/東海林 さだお が面白い。

  • 2018.05.28 Monday
  • 05:24

丸かじりシリーズ第40弾。2015年7月から2016年6月にかけて「週刊朝日」に連載されたもの。東海林さだおさんはこの間に 肝細胞がんで手術をしてる。大病しても相変わらずの東海林節。

食べ物ネタに限ったエッセイ、40弾ともなるとあらかたネタは尽きてるはずで、だんだん細部に入っていく。よくそんなことを思いつくなぁと感心する。天才なのか七転八倒して考えているのか。

 

とりあげた食材では

ナマズ、焼きそば、納豆、ピータン、カップ麺、マッシュルーム、エビフライ、「おーいお茶」、脂身、うどん、数の子、タンメン、魚肉ソーセージ、トウモロコシ、甘いもん、蛤、スパゲッテイ、食パン、豆大福、焼き鳥、ニンニク。

 

食材以外ではストロー、バラン。

 

その他、午後一時五分前のエレベーター、かっこむ、辛いもの、腔内の大きさ、料理の音

などバラエティに富む。

 

納豆はネバネバが嫌いという人がいる。それならと洗って食べてみる。甘納豆の納豆みたいになるそうだ。

 

切ってない食パンを小脇に抱えて、切り口に手をつっこんで食べてみる。

 

水を含んで腔内の大きさを測る。東海林さんは110mlだそうだ。食べ物は容積によって味がかわるという話。

 

デパ地下の羊羹などの甘い物コーナーは「早く通り過ぎなさい」「軽はずみで近寄ってきてもらっては困るよ」と言われてるような気がする。

 

"ブレない人"の評価は高いというフリから、ラーメンとタンメンの比較の話。ラーメンは味噌、塩、醤油、豚骨、背脂などと次々と変わっていくがタンメンは"ブレない人"であり続けた。ぶれないことはいいことなのかどうか。ラーメンとタンメンの比較からそんな教訓まで得る人は少ないだろう。

 

東海林さんでないと持ちえない視点、表現が一杯で、国宝みたいな人だと思う。

目先のちょっとしためんどくささ

  • 2018.04.13 Friday
  • 04:41

「野良猫を尊敬した日/穂村弘」読了。

タイトルの意味は、

 

イヌネコと蔑(なみ)して言ふがイヌネコは一切無所有の生を完うす 

 

という短歌から来ている。

 

イヌネコは『お金も洋服もスマートフォンも何一つ所有することなく一生を過ごす。実はもの凄い存在なのだ。』

言われてみるとそうだ。洋服を脱がされ、靴も履けずに外に出されて、生活してみろと言われてるのが野良猫の境遇だ。とても生きていけない。野良猫は平気な顔してやっている。人間は大量の身の回りのモノに囲まれてやっと生活している。

 

筆者は10年くらいパソコンがなく、原稿は駅前の漫画喫茶に行きFAXで送っていた。多い時は日に三回。嵐の日もあった。そのくらいならネットを引いたほうがラクだ。自分でしなくても頼めばいいことだ。しかしそれがめんどうくさかった。

『めんどくささの総量ではなくて、目先のちょっとしためんどくささのことなのだ。そのハードルが越せないために、結果的に大きな利子を払い続けることになる。』

他の例として歯医者、携帯電話の料金プランの変更、ベッドと壁の隙間に落ちた靴下をあげている。

 

なかなか着手できない目先のちょっとしためんどくささ というのはありますね。とりあえず思い浮かぶのは洗車、草取り、ビデオの編集、パソコンの中の画像の整理ってとこかな。始めると熱心にするのだがなかなかとりかかれない。

 

 

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