悪の教典(上・下)貴志祐介

  • 2011.07.12 Tuesday
  • 19:46
こんな読みやすい本は久しぶりだ。ほとんど集中力がいらない。発禁処分も覚悟したという低俗といも言えるショッキングな内容のせいもあるのだが、それだけでは辟易して読まなくなる。低俗だとしてもアイデアが豊富で緊張感が持続するので飽きない。

生徒皆殺しという荒唐無稽な話の反面、ケータイを使ってカンニングするなどはその後実際に事件になったりしているリアリティがある。
この両極端な要素の混在とバランスのよさが不思議な空気感の世界を作っていて、この本の特徴のように思う。

たとえば、殺人の方法などは非常に考えられてるようで実は粗い。

主人公の蓮実聖司は完全犯罪を成し遂げるクレバーな人物のように描きつつ、実際は行き当たりばったりで木を隠すのは森がいいと大量虐殺を決行するデタラメなとこがある。

普通の生徒の殺戮シーンをこれだけ描くのはやりすぎではないかと思ったりするが、サイコパスというほどの悲惨さがなく読み心地の良さを邪魔しない。笑いながら読んでいたという感想の人もいたくらいだ。

ショッキングなシーンが続くがそれだけでもない独特の手触りの一冊で楽しめた。

第1回山田風太郎賞受賞作、第144回直木三十五賞候補作、第32回吉川英治文学新人賞候補作、2011年本屋大賞ノミネート作。そしてこのミスで2011年1位の作品でした。

 文藝春秋 | 貴志祐介 『悪の教典』特設サイト <http://bunshun.jp/pick-up/akunokyouten/>

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